フサキ日記
2024年08月25日
Island Echo 2024 -アンガマの宴に寄せて
さまざまな人々の知恵や往来によって偶発的にうまれるのは、相手への共感と想像(イマジネーション)によるものです。[ゆがふ国際映画祭]
「相手への共感と想像(イマジネーション)」
フサキビーチリゾートの広大な敷地(86,000㎡(延床面積28,000㎡))を日々、練り歩くと、自然の多様性に驚くと同時に、此処に「往来する」方々の優しさに心を打たれることがあります。
昨日は、台風一過。実に、よく晴れた美しい日でした。
その夕方、フサキビーチリゾート内の森へ向かう、南国植物の色とりどりに咲き誇る道でのことです。
お母さまが「お花は採ってはダメ、大切なお花たち。きっと、プロの方が大切に(お花を)作ってくださっているのだから」とお子さまに声をかけているシーンに遭遇しました。
先月は、こんなことも。ライブ・リハーサル中のことです。
「落とし物です、お困りだと思います」とレンタカーの鍵を届けてくれる方がいらっしゃいました。まるで東シナ海の風の神のように、すぅっと私の横にきて、とても自然に声をかけてくださいました。外国から遥々、来訪してくださったようで、(きっと)苦手な異国の言葉である日本語で優しく、自然に、私に話しかけてきてくれました。
「一日一回は本気になろう」と炎天下でライブ・ステージの設営・転換するスタッフに、「この暑い中、ありがとうございまっす!」と声をかけてくださる子どもたちがいらっしゃいました。これにはびっくりしました。なにしろ、ステージ裏から、鳥がびっくりするような大きな声で叫んでくれたのですから。
極東の最南端の島まで遥々、来訪してくださるだけでも嬉しいのに、優しい行動と言葉のある風景に遭遇すると、グッときます。何よりも、大切なことを私は教わったと思います。フサキビーチリゾートへ来訪してくださる方々の優しさ/この感動を心に刻みます。
さらなる創造へと、眠る才能の萌芽を果たすことを本望としています。このことは、とくに多くの子どもたちや社会を担う女性たちに向けたメッセージでもあります。[ゆがふ国際映画祭]
「ネットワーク・アソシエーション」
産業界や企業や地域社会や自由業を、大胆に横断したネットワーク・アソシエーションが出現して、新たな評価基準や価値観をめぐるスコアをつくっていけば、どうなのか。[「アソシエーションの必要性」[松岡正剛, 千夜千冊 1353夜 『反経済学』 金子勝 ]
4年前から、ずっと、年間9ヶ月で200ステージを遥かに超える「八重山ナイト」「ラテンナイト」。その開催・運営を通して、「ネットワーク・アソシエーション」を地域の方々とゆっくりと時間をかけて私たちは作っていきたいと考えています。
八重山に生きる人々の現在、その祖先と子供達の未来のために伝承され、時空を超えて、毎年欠かすことなく紡がれる、うたと踊りと祈りが織りなす「アンガマ」。
私たちと彼ら地域の方々とのネットワークの必要性だけでなく、フサキビーチリゾートへ来訪してくださる方々と地域の方々とのネットワーク・アソシエーションをこの「アンガマの宴」の体験を通して、作りたいと考えています。
「アンガマの宴」星降る夜に。
実に、音楽/うたは人間の最大のコミュニケーションでもあります。
なにしろ、「アンガマとぅずみ明け」の月曜日の開催。この時の大浜の皆さんは実に異貌でクレイジーです。「アンガマとぅずみ明け」ということは、すなわち、豊年祭からほぼ1ヶ月。その豊年祭の前後のほぼ3ヶ月ずっと、この鍛錬はつづきます。もしや永遠に終わらないのでは?と思うほどに、積み重ねられたうたと踊りと祈りの日々。実に、集落中を駆け回り、うたい、踊る、自然の鍛錬です。
「トレーニングで自分を追い込み、その日はできなくても『自分には必ずできる』といういいイメージを持って1日を終える。その結果、夢の中で壁を乗り越え、睡眠中にそれが脳に定着する」を彼らは自で生きているように私には思えてなりません。
「アンガマの宴」、いよいよ。
開催場所は、絶景サンセットのあるレストラン・夏至南風。そして、ここは美しいフサキビーチに隣接するレストラン。
明日の開催は、月の出の頃合い。星降る夜の空の下、フサキビーチの波音と八重山のうたと踊りがシンクロして、皆さんの心と共に「今まで体験したことのない何かが」響き渡るでしょう。この「アンガマの宴」の体験を通して、人と自然との優しい繋がりができますように、そして、みなさまの心と身体の休息もありますように、心から願っています。
トロピカルドリンクや南国感たっぷりなソースを添えたトルティーヤもあります。
入退場・自由です。
ご来場、心より待ちしております。
マーケティング部・エンタメ担当:二村俊和
p.s.
この「アンガマの宴」を開催しようと思ったのは、ささやかな秘密があります。
一昨年ぐらいから、のことでした。何よりも、この海で音楽ができることの感謝の祈りをしたかったのです。
実は、夏至南風のステージで不意にすってんころりんする方がいたりもしました。
これは、ちょっと、、もしかしたら、、、というできごとも多々ありと。。。
あぁ、もしかしたら、この場で過ごす感謝の祈りをしたほうがいいかもと、思いました。
そして、大石定治さんにまず相談して、次に、宮良集落の宮良さんに相談しました。実現まで、他にもたくさんのサポートをいただきました。
此処に感謝の言葉を記し、そして、開催に際して、そして、今の私の人生の支えとなっている言葉を引用します。心からの感謝を込めて。
ですから僕達は役割として悲しみではなく 「喜びを忘れないように」 と伝えてきたつもりです。(うたの日コンサート)