フサキ日記
2015年08月30日
八重山の盆行事《ソーロン》アンガマ
みなさま こんにちは!
先日の獅子に続き、本日はソーロン「アンガマ」のご紹介です。
アンガマとは、グソー(後生・あの世)から来たとされるウシュマイ(お爺さん)とウミー(お婆さん)がファーマー(子や孫)を引き連れて家々を回り、先祖を供養するものです。
アンガマは各地域で大体19:00頃から始まります。
今回は新川と大浜へ見学に行ってきました。
遠くから聞こえてくる、三線や太鼓の音と歌声、ウシュマイとウミーの声がする方へ向かいます。
こちらは新川(アラカワ)の登場の様子です。
そして、こちらは大浜。
訪問先に到着すると、まずご仏壇にウートートー(お祈り)。
座開きのあと、
ファーマーがご先祖様へ踊りを披露。
ファーマーたちはこの世の人ではないから仮装しなければならなく、顔を隠しているんですね~。
そして、たくさんいます。
踊りの間には、見物人からの質問にウシュマイ・ウミーが裏声で答える珍問答があります。
今回聞いたやり取りでは、男の子がウシュマイたちに「どこから来たの?」と訊いたところ
-あんたはどこから来た?
と、逆に質問。
-福岡
と答える男の子に
-JTA○○便だな
などと言って、会場が笑いに包まれていましたよ^^
会場にはこんなに見学の人が!
そして、大浜では一味違うアンガマが楽しめます。
ウシュマイ、ウミーの他に、「アーパー」と呼ばれる名脇役が!
アーパーにはいろんなバリエーションがあるそうです。
こちらは、白い顔のアーパー(アメリカ出身らしいです)と、ダンボールのアーパー。
ダンボールさんは、ちょっとおしゃれでした。
わかります?頭に載った光るもの。ティアラです^^
アーパーとは、ご先祖様以外でお盆にこの世に帰ってきている『得体の知れない霊』のようなもののようなもの。
おちゃめにしか見えないのですが、悪さをした子供に「そんなことしたらアーパーが来るよ!」と言うとホントに怖がるそうです^^
(アーパーをアッパーと言ってしまうと「おばあちゃん」という意味になります。注意^^)
そんなアーパーについてのやり取りがこちら↓
アーパーの性別を訊かれて、ウシュマイが「男だよ」と紹介してます^^
約1時間、踊りや問答を繰り広げたあと、次のお宅へと三線の音色とともに移動していくのでありました。
同じアンガマでも、各地域でお顔が違います。
いろいろと見て回るのも楽しいですよ♪