フサキ日記
2013年06月28日
サンゴグループによる、フサキでの「あるプロジェクト」
みなさま こんにちは!
先日のブログでお伝えした現在フサキ沖で進行中の「あるプロジェクト」。
本日はその内容をお伝えしたいと思います。
そのプロジェクトとは、石垣島にあるCPファームさん、東京大学の博士、
博士課程二年の方、山口大学 助教授 、測量技師による
「サンゴグループ」の方たちによって進められています。
内容は、
『フサキ沖のサンゴ分布、水深分布を把握し、水中光分布、流動分布、波浪分布を計算する。』
『これらを用いて、環境教育の海中地図を作成すると同時に、サンゴの増殖の基礎資料とする。』
といったとても興味深いものなんです!
そして、5月24日から29日、海況の最適な日3日間にかけて
いくつかの調査が行われました。
プロジェクトその1 『フサキリーフ内水深分布測定、水中ビデオ撮影』
○1m程の小型トリマラン(安定性に優れた3つの船体を持つ船の事)中央に、
超音波測深機と水中ビデオをつけ、マリンジェットでゆっくり引き回す。

手前がトリマランです。
この作業は、横600m×沖向き300mのポイントを
マリンスタッフが調査スタッフ1名を乗せ、1時間半程度
フサキリーフ内をゆっくり走行しながら水中撮影していきました。
なんとこの器械、米軍でも使用しているそうで一千万円ほどするそうです!!

1千万です!!
フサキビーチの水深分布や地形がいったいどんなふうに写し出されているのか、
地図ができるのが楽しみです♪
プロジェクトその2 『フサキリーフ内の空撮』
○ラジコンヘキサコプター(プロペラが6枚付いているヘリコプター)による空撮
カメラが3台ついて、しかも静かに安定した空撮ができるそうです。

飛ばしています!!

ラジコンヘキサコプター!!
サンゴや海藻、水深分布の連続把握のための作業です。
撮影時間は約15分。

フシギな形のラジコンにお子様も興味津々♪
プロジェクトその3 『フサキシュノーケルポイントのブイに定点水中カメラの設置(約半年間)
&以前に設置したサンゴの着床をみる』
○1年間設置しサンゴ棚の経過を観察します。

カメラ設置中です

こちらは4月1日に設置したサンゴ棚です
サンゴは目に見えて成長が確認出来るものもあり、今後の経過が楽しみです。
先日ブログでもご紹介したフサキ沖確認されたサンゴの産卵ですが、
さすがに目視では自然着床の様子は確認できませんでした^^;
海やサンゴの研究。
自然を守っていくために少しでもお役にたてればうれしいです!!